不動産登記
不動産登記とは、なんでしょうか?
不動産登記という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。不動産登記とは、土地や建物の持ち主はだれか?どのような権利関係なのか?ということを、お役所に届け出て、誰でもすぐ見られるように公開することです。このお役所のことを、「法務局」と言います。
例えば、土地を買った場合。私たち司法書士が、法務局に、「土地の持ち主が変わりました」ということの届け出をします。専門的には、「所有権移転登記」と言います。
住宅ローンを組む時に、家と土地を担保に入れる場合。法務局に、「この家と土地が担保に入っています」という届け出を行います。これを、「抵当権設定登記」と言います。
もし、土地を買っても登記をしなかったら、どうなってしまうでしょうか?せっかく買った土地が、誰のものなのか分からないままになってしまいます。最悪のケースでは、他の人が勝手に登記を行い、あなたが土地も家も失うこともありうるのです。
従って、不動産の権利関係に変更があれば、速やかに登記を行わなければなりません。これは、不安なく、安心して不動産を活用していくために、最低限必要なリスクの回避策であるといえるでしょう。
なぜ、司法書士に依頼するのでしょうか?
不動産登記を自分で行いたい、とおっしゃる意欲的な方々もいらっしゃいます。ご自身で勉強して、正確な登記ができるのであれば、それは大変すばらしいことだと思います。
しかし、ご自身で登記を行う際には、危険もつきまとうものだ、ということをご承知おきください。
もしも、登記の内容が不正確なものになってしまったら?何十年も経ってから、突然、争いの種となってしまうかもしれないのです。
また、不動産については絶対に欠かせない税金の知識。お世話になった親類に、一緒に住んでもらうつもりで家の名義を親類に移したところ、とんでもない金額の税金がかかってきた、などという話も聞きます。
登記というのは、単にお役所に届け出をすればよいというものではありません。法律面と税務面に精通し、登記特有の複雑なルールを柔軟に使いこなすことのできる専門家が必要なのです。
私たち司法書士は、不動産の権利を護るエキスパートです。皆様が安心して暮らせるように、間違いがなく、迅速な登記をすることこそが、私たちに課せられた使命なのです。