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​民事信託

民事信託とは?

 民事信託とは、比較的新しい財産管理の手法です。通常、自分の死後に、財産を遺す方を指定する場合には、遺言を作成します。また、判断能力が不十分な方の財産管理のためには、成年後見制度を使用します。民事信託とは、遺言とも、成年後見制度とも異なる、財産の管理や承継の方法なのです。

 民事信託の使い方としては、どのような例があるのか考えてみましょう。

 例えば、高齢の親が、まだ判断能力が十分なうちに、自分の資産の管理を子供に任せたい場合を考えてみます。この時、親子間で民事信託の契約を結ぶことになります。そうしますと、自分の資産の所有権は親から子供に移転し、子供は自らの裁量で、親の資産を管理することになります。

 成年後見制度とは異なり、売却のタイミングはどうするのか、親が亡くなった後に財産をどうするのか、などといった細かな取り決めは、すべて契約によって行うことになります。従って、成年後見制度や遺言以上に、柔軟で細やかな取り決めが可能になります。

 

 上記の他に、民事信託は富裕層の資産管理会社の設立、共有地のトラブル解決、空き家の予防、会社の事業承継など、様々な使い方があります。ただし、実務で取り組まれたケースがあまり多くないため、使いこなせる専門家が少ないという問題点があります。

 当事務所は、民事信託の取扱件数が全国的にみてもかなり多いことが特徴です。また、専門書や雑誌などにも執筆をさせていただくことがあり、この分野のエキスパートとして取り組んでおります。

 また、同じ司法書士や、他の士業者の方におかれましても、共同受任や法律相談といった形でサポートをさせていただくことも可能です。

なお、民事信託に特化したブログを執筆しております。

 民事信託・家族信託の徹底活用!

専門家向けの記事が多いですが、ぜひご覧ください。

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